環境問題とVOCの削減

大気汚染を塗料・塗装という観点から見ると、VOC(揮発性有機化合物)の削減が最重要課題です。近年日本においても改正大気汚染防止法が施行され、工場の排出ガス濃度規制と非規制業者への自主的取り組みが義務化されています。中でも塗料分野はVOC排出量が大きく厳しい対応が求められていて、オゾン層破壊の点でプラスチックの塗装前処理に用いられていたトリクロロエタンが使用中止されています。また、地球温暖化の主物質とされる炭酸ガス削減の努力を塗装工場では塗装工程の省エネルギー化で対応しています。

土壌や水質汚染の問題も重要で自動車塗料に端を発し、グリーン調達という観点から塗料に重金属を用いないことが進んでいます。国内だけでなく輸出製品に対する対応も重要になっています。
VOC排出量が環境省の調査を見れば他分野に比べ塗料が極めて大きいことが分かります。VOC削減の為には総合的判断が重要です。

➀塗料:品質上の課題をよく理解したうえでハイソリッド・無溶剤・水性・粉体塗料等、低VOC塗料への切り替え。

➁塗装:スプレー塗装では(外壁塗装等もそうですが)通常のエアスプレーより静電塗装・エアレス塗装の方が塗着効率が向上。また、均一膜厚になるよう塗装する、色替えの際洗浄用シンナーの軽減。

➂設備面:VOCガスの後処理をインシネレーターと呼ばれる焼却設備や活性炭による吸着で外部に排出しない。

製品の品質、材料、工程のコストを見てどの方法を組み合わせるか総合的な判断が大切と言えるでしょう。

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