浸せき(または浸し)して塗るやり方

浸せきして塗る方法には、塗料槽に被塗物をとっぷり浸け、引き上げて乾燥させるディッピング方式(浸せき塗り、ジャブ漬け塗りなど)と外壁塗装を押し込むしごき塗りとに大別されます。粉体塗料へのディッピングには、粉体中に0・1MPa程度の低圧で空気を送り込み、粉体塗料を流動させ、この中ヘ加熱した被塗物を浸せきすると、被塗物と接触した粉体は溶融、流動して塗膜が形成されます。水道バルブのような熱容量の大きい鋳造品のような被塗物に適します。

次に、被塗物が移動する方式と、塗料槽が移動する方式とがあります。しごき塗りは薄く何回もと言う塗装の理にかなった技法であり、鉛筆、釣り竿、ゴルフクラブのシャフトや電線など棒状のものを均一に塗るのに適しています。余分の塗料をゴム板やシール材でしごき取る方式のため、形状が一定であれば一度で全体を均一に塗れ、良い仕上がり外観が得られると考えられます。ただし、塗料をしごき取るため、塗付量が少なく、膜厚不足になるので塗装回数は増えると言う欠点もあります。

1本の鉛筆を塗装仕上げするには、一般的には目止め工程も含め、しごき塗りを10回程度行うようです。ブツやへコなどはもちろん、目やせも厳しく評価され、合格した製品は見事な外観を呈していえるのではないでしょうか。

日本にあるA大橋の鋼鉄製ハンガーロープの塗り替えにも、しごき塗り方式が採用されています。塗料槽が移動するため、高所作業を自動化できることが大きな利点だと考えられます。口ープの巻き上げ方向に沿って塗料槽が回転しながら下降すると、重力の作用で塗料は口ープの内部までよく浸透するようです。また、さび止め効果を十分に発揮できるとても良い塗装方法とされています。

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